どうしてPalmなの?

最近いやにPDA(Personal Digital Assistants)がはやりです。 特にここで取り上げるのはパームサイズの携帯端末です。 主に PalmPocket PC、 それに ザウルス といったものが上げられると思います。 これらの利点はてのひらサイズなので、いつでも持ち歩け、必要な時にすぐに使えるということではないでしょうか。 何ができるのかといえば、普通の手帳でできること(予定や電話帳、メモ等)はもちろん、辞書を引く、電子文書の閲覧(本も読めます)、メールの読み書き、インターネット接続、ゲーム、さらに最近は音楽や動画などのマルチメディアなことまでもがてのひらの上でできてしまうのです。

ここで私がPalmを選んだ理由は、ズバリ、 シンプルさ です。 普段持ち歩くものとしてはやはり大きさが重要なファクターになってくると思います。 確かにPocket PC、ザウルスはカラーだの、音楽が聞けるだの魅力的な点はたくさんありますが、あの大きさ、あの重さのものを常にポケットの中に入れて持ち歩く気になるかは疑問です。 そもそも てのひらでなんでもやる必要はない と思います。 自分の使いたい機能がストレスなく快適にいつでもどこでも使えることの方が遥かに重要だと思います。 これを妨げるような余計な機能は私にはいりません。 まあ私はPalm(しかもモノクロクリエ)しか使ったことがないので、Pocket PC、 ザウルスの素晴しさを知りませんが。

もう一つ重要な事は、Palmはアプリケーション(Palmware)の 開発環境が整っていて、 世界中でいろいろな人がPalmwareの開発をし、公開しています。 「こういった機能があったらいいな」と思ったら、ちょっと検索してみれば大抵発見できるくらい非常に豊富にあります。 もちろんPocket PCにもザウルスにもある(らしい)ですが、普通WindowsやMac用の商用開発環境にしか対応してません(とはいいきれませんが…)。 それに対してPalmの方はUNIX環境でも開発できますし、フリーなgccを使えばWindowsでもタダで開発環境を手に入れられます。 FreeBSDのportsコレクションにはpalmのカテゴリーもあるくらいです。 このことがPalm界をにぎわしている一因でもあるでしょう。

PDAを買う時には「いろんなことができる」という点で選ぶのではなく、「なにがしたい」というのを考えて、それが一番しやすいものを選ぶようにした方がいいと思います。 ものめずらしさでカラーな機種を買っても、その分遅くなったりサイズが大きくなったり、値段が高くなったりします。 それよりもレスポンスがよくて、小さいモノクロの方が快適に使えることもあるということです。 といっても感じ方は人それぞれなので、実際に使ってみないと分かりませんけどね。

参考までに、私的Palmのよい点

ダメな点

お帰りになる

Yohei Terada (youhe@cherrylain.que.ne.jp)