ThinkPad が我が家にやってきた

先日(平成12年12月23日) 、 ついに ThinkPad X20(2262-34J) を買ったので、覚え書きをしておきます。 ちなみに古い情報ですので、あしからず (私は Windows2000 上の VMware に逃げました…)。 そのかわりに、私以上にはまってくれた某後輩が Install FreeBSD 4.3-R in ThinkPad X20 というページを書いてくれました。 こちらがより参考になると思います。

初めに

いろいろ話題にのぼってましたが、私の買った 2262-34J に関しましては、 なーんもいぢらなくても無事にFreeBSDをインストールすることができました。 Windows 領域を残してるからかもしれませんが。

snapshot で FreeBSD をインストール

普通に release 版をインストールして、 ソースとってきて stable 版にするくらいならば、 current.jp.freebsd.org を利用させていただきましょう。 毎日朝に stable、current の snapshot をつくってくれてます。

好きな日付のディレクトリからブートフロッピィをとってきて、 いざブート。 X20 には実は USB フロッピィが付属してまして(開けて初めて気付いた)、 さらに驚くことに、これからブート可能。 ありがたき進歩です。 で、普通にインストール。 私は Windows98 用に 6G 残りを FreeBSD 用にしました、が、 実際には 20G 中 700M くらいはなんか Windows のリカバリ用に使われてます。 昔の fdsik なら真中のパーティション消したら、最後まで消されてしまい、 ハイバネーション領域を忘れないようにメモしてた気がしますが、なんか、 真中だけ消してくれました。 おお、便利になっていくのう。 でも ad0s3 に FreeBSD が割当られたので、真中じゃないだけかも。 しかしあきらかに Linux よりラクな気がするのは、ナレのせいなのか?

今回のインストールメディアはもちろん FTP。 内蔵の LAN アダプタもあっさり使えるので、非常にラク。 注意点は FTP サイトで「URL」を選び、 「ftp://current.jp.freebsd.org/」と入力すること。 ここで snapshot のパスまで書き込んでた私は、激しくハマり、 OCV までを疑うに至ってました(すみません)。 しかも何回かやったことあるっちゅーのに (これが今回覚え書きを書こうと思ったきっかけ)。

はれて無事インストール終了。

環境構築

ふと見たら /usr/local 以下になにもなかった。 こういうものだったけ?

さて、次は ports を放り込まなければなりません。 いきなり ports のツリーを展開しておけば、困ることはありませんが、 いらんものが多いし、どうせ cvs で取ってくる時消さにゃあかんので、 最初から cvs で取ってきます。 しかし依存関係を調べて、いちいち一個ずつチェックアウトするのはめんどくさい (package は最初から眼中なし)。

で、なんか便利なツールはないかと見てみると portcheckout と porteasy というのを見つける。 どうやら porteasy ってのは既にある port tree を依存関係を追ってアップデートしてくれるみたいなので、今回は使えぬ。 portcheckout は CVS 鯖から依存関係をあらってチェックアウトしてきてくれるようなので、これがいいのでは。 あらかじめ CVSROOT とかを決めておいて( ハンドブック参照)

portcheckout 欲しい port の名前(例えば ja-less とか)
これで標準出力に実行可能なシェルスクリプト形式を吐き出します。 複数該当する時は、そいつらが表示されるので、そこから選べばいいです。 --fetchonly をつけると make fetch までしてくれます。 さらに、欲しい port の名前を羅列すればまとめてみんな取ってきてくれるようにできます。 これをファイルに落して、かるく眺めて、いぢりたきゃいぢる。 デフォルトでは /tmp/ports 以下に展開するようです。 これでまとめて必要な分だけ ports ツリーを展開できます。 注意点一つ。 japanese カテゴリーは pcakage の名前に ja- ってのが付きますが、 これは ports/japanes/Makefile.inc ってのが付けてます。 このファイルがないと ja- ってならないので気を付けましょう。 portcheckout では取ってきてくれませんので。 またやってしまいましたよ、私は。 別に通常利用では ja- っていらん気もしますが。

X の起動

このページ のおかげで何も考えずに、無事起動しました。 ありがたいことです。

サスペンド

いきなり zzz とかやってもダメです。 GENERIC カーネルでは apm は disable にされてます。 が、ふと Fn+F4 したらあっさりサスペンドしてくれちゃいました。 Fn キーはちゃんと動くようで、Fn+F12 でハイバネーションもするし、 液晶の輝度もかえられます。 これにはびびった。 が、X が起動した状態でハイバネろうとすると、 そのまま返事がなくなってしまうようだ。 コンソールの状態ではちゃんとハイバネって、復活するんだけど。

pccard の利用

ThinkPad X20 には PC カードスロットと CF スロットがひとつづつあります。 最近のバージョンではデフォルトが polling mode になっていますが、 それだと認識しないどころかフリーズします (キーボードとかは生きているようなので、完全には死んでないようですが)。 そこでカーネルのコンフィギュレーションを

device pcic0 at isa? irq 10 port 0x3e0 iomem 0xd0000
として IRQ を決めてやります。 あとは pccard_mem を 0xd4000 にしてやる、という話も聞きます。 これで認識できます、しかも12月23日の snapshots だと、 あの懐しい「ピロッ」って音が… でも、まだ二枚同時には認識してくれません。 調査不足。

音楽を鳴らす

ダメっぽい。

というのは昔の話で、 [FreeBSD-users-jp 58779] Crystal Semiconductor CS4281 driver で鳴るようになったそうだ。

お帰りになる

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Yohei Terada (youhe@cherrylain.que.ne.jp)